〜　ロンドンの食事事情　〜

【3】






ロンドンでのお食事は訪れる度に選択肢が多いので
スケジュールを作りながら
今回の旅では合計何回食事ができるかしら・・・と数えつつ
行きたい場所とその数が一致しないことに
（圧倒的に行ってみたい場所の方が多いから）
毎回悲しい思いをしています・・・


その中でも初日ロンドン到着日の夕食は
日本からの時差ありの機内食をいただき、
（日本からの直行便で最後の着陸約2時間前の食事はランチになります）
「重たい」と感じるか・・・
「楽勝！」・・と
感じるかはその時の体調次第


ブリティッシュ・エアウェイズの到着前最後の機会食
「チキンの和風どんぶり」って感じです
フィナンシェ・ミネラルウォーター付き


出発前日は殆ど寝る間もなく
体力限界まで仕事をギリギリまでしているので例外なく前者
「重たい」・・・

しかし、今回の出発日のように出発前が休日、というのは
今まで在り得なかったかもしれないくらいに珍しいことでした


ですから、体調万全！
ロンドン到着後も時差8時間・・？てあったっけ・・？というくらい
すぐさま現地時間に対応することができました

そうなると、初日での夕食も
今回の旅では旅中の食事が1回分多くなったことも嬉しい発見です

初日の滞在先はお馴染みのミセス・ハリガン宅


ロンドン中心部のテラスハウス
ミセス・ハリガン宅


約1時間のイミグレーション（入国審査）で立ちっ放しのあとの
地下鉄での移動ですから、普通におなかは減ります

彼女の入れてくれたお茶とビスケットをいただいた後は
まだちょっと夕食に出かけるには早い、と思い
近くのチェルシーを先ずはぶらぶらしに出て行き、
そこから出かけた“がっつり！食べられるダイニングルーム”へ

今回はお肉が苦手な私でもいただける、
また逆にお肉の大好きな方々へは是非お薦めしたい
正しく美味しいお肉の店
その名も『THE BUTCHER & GRILL』

名前の通り“御肉屋さんのグリル”と言うだけあって
英国産の新鮮、且つオーガニックのお肉も扱う
ダイニングルーム＆デリショップをご紹介いたします








【ザ　ブッチャー　アンド　グリル】

THE BUTCHER & GRILL



ブルーと白のストライプの日差しが目印です

店内に飾られたお肉の部位の絵ポスター
さすがおしゃれな演出でした


こちらのショップをプロデュースしたのは
ロンドンの今やハロッズと肩を並べる
（場所もそうだけれど・・・）
人気百貨店ハーベイ・ニコルズの食コーナーを作った人物
ドミニク・フォード氏で
彼が選んだ場所が最近ロンドンでもトレンド地区として人気が出てきた
テームズ河の川向こうロンドンの南部バタシー地区
閑静な住宅街でバタシー公園のすぐお隣でもあります

この場所へまだオープンして間もないとはいえ
地元ロンドンの情報誌Time outや新聞でも取り上げられ、
食の安全にこだわり始めたロンドナーの間でも
こちらのお肉はオーガニックということもあり、
注目されているようです

ダイニングのみならずショップに並ぶデリやお肉の数々、
それは通常並ぶ牛、豚、鳥だけでなく
季節によりこれからシーズンになる欧州お馴染みの“ジビエ”こと
鹿、兎、鴨など余り私達には馴染みのない“森の食材”も揃うとのこと
旅行中はそのようなお買い物はできないにしても
マーケットのように眺めることは可能です


お肉コーナーのガラスケース
残念ながらショップはもう閉店してしまったので・・・中身が解らない・・


また、欧州から輸入された食材や
ショップオリジナル食材、デリ、ワインの品揃えは
見ているだけでも面白いわくわくの品物が揃っています

左手前になるのは今朝生まれたばかりの卵、
1個売りからしています
右はバター、チーズなどの加工品



お店全体はブルーと白の日差しのドアから入ると
手前側がその食材やデリなど扱うショップ、
奥進むとバーとカフェになっていて、
正面の階段を上がると食事のできるダイニングコーナーになっている、という
三段式の造りになっています


左手側は卵などの食材、右手手前はお肉ガラスケース

朝、こちらで焼きたてのパンやペストリー、サンドイッチが並ぶそうです

続くカフェ・バーはかなり広い空間を贅沢と思えるほどに
ゆったりとしていて
階段を上がる2階部分のダイニングルームは逆にこじんまりとしています


左は1階から見たバー･カフェのバーカウンター
かなりのワインの品揃えで圧倒されますが、
このカウンターではそのワインと軽食をいただくことも可能です

2階のダイニングから見た1階部分のバーとカフェ
ゆったりとしたテーブル配置は
のんびりと2階のテーブル席が空くまで待つことができます

そのダイニングルームはバーコーナーの4分の3くらいの広さで
1階に比べて照明を落とした落ち着いた空間です

殆どが2人席に作ってありましたが、
大人数になると壁沿いの席がたちまち4人、6人席になっていました

左の写真の中央は外からこちらの2階へ入ることが出来る入り口があります
左は壁際のゆったりとしたテーブル

左写真の左中央は
実は外からこのダイニングルームへ直接入ることがが出来る
もう一つの入り口があります
中央に見えている光は外照明の光です

テームズ河からボートでそのまま入ることができるこのドアの外は
昼間はこの外のテラスで食事をすることも可能
夏場やまだまだ陽が高い日はこちらの方が人気席


そして、このテラスから中を覗くとこんな風に見えます


外のテラスから内部を見ると表のショップ内部まで見える
お天気の良い日の朝食、ランチはこちらでいただくこともできます

この入り口から直接ダイニングルームを訪れてきたご夫婦もありました



さて、一通り見てみたショップ全体から
ダイニングコーナーのテーブルにつくと
スタッフから本日のメニューが手渡されました


この日のメニュー　
黒板にもその日お薦めメニューが手書きされています


さて、肝心のメニューですが、
実は恥ずかしながら好き嫌いの多い私にとって
めったにいただかないお肉は
正直この日私が食べられそうなメインはあるかしら・・と
実は冷や汗をかいていたのですが・・・
何とこちらではお肉以外ベジタリアンメニュー、パスタなど、
かなり充実した内容になっていました

がっつりとおなかの空いていた私は、
一通りメニューを見渡しましたが
右クリップで留められた
こちらのお薦め月〜金曜日の平日夜のセットコースに目が止まりました

2コースで£12.50、
3コースで£15.00は正直とってもお値打ち

そのコースは日替わりで代わるそうで、
その日によっては用意される
スターター、メイン（グリル）、デザートの全てをお願いすると3コースになる、という・・

メインは日替わりで今日はどんな食材（お肉）なのか？を伺い、
グリルなので様々なその日のステーキ、ということになります
しかし、そのメイン（グリル）に使用するソースは選ぶことも可能だそうです

そのソース一覧は下記のようにメニューに載っていました

STUFF ON THE SIDE
The Butcher & Grill sauce　Free

・Green peppercorn sauce

・Red wine sauce

・Roquefort sauce

・Bearnaise

・Aioli

・Honey, soy and sesame

どんなソースがお好みでしょう・・・？


私は先ずはどんなお肉が今日はそのメニューなのかを伺うと
（メニューにはどうやらお肉の部位が載っていたらしい）
“牛のおしり部分”
苦手な部位なのか、どうかがまったく解らなかったけど、
空腹の舌にはきっと何時もより食べられる範囲が広いかも・・と思い、
2コース（メインとデザート）をお願いしました

お肉のおソースはまったく解らないのでシェフお薦めのもの！
焼き方だけは“Welldone”
・・・これは肉好きの友人からはそれだけは止めてくれ、と言われる焼き加減です・・・
“よ〜っく焼いてくれ！”

さて、別メニューワインリストからは
軽い赤カベルネソーヴィニヨンをグラスでいただきました


赤ワインと一緒に出された付け合せの自家製焼きたてパンです

そのワインと一緒に木箱に入った焼きたての素朴なパン
外はかりっと中しっとり・・・

そして、ほどなくして来たのが
さすがに大きい！先ずはその大きさにびっくり！


メインのグリルされた牛のおしり肉ステーキ


マッシュポテトの上に乗っている、よくよく焼かれたお肉はずっしりと・・
赤ワインのソースは見た目よりもさっぱりとしていて
肉の苦手な私も
これまた美味しいクリーミーなマッシュポテトと一緒にソースに絡めると
お肉、ポテト、ワインソースがびっくりするほど美味しくて
あっという間に
おなかにするっと収まってしまいました

お肉そのものはとても柔らかく、
以前オーストラリアでいただいたカンガルーの肉にも似ているし、
よく焼いてあるので油が抜け落ちてある意味とってもヘルシー
（レアだったら、もっと溶けるようでしっとりとするのかも・・・）
がしがしといただいてしまいました
私的には大好きな味わい・・“美味しかったな〜”


そして、下記は友人が頼んだスターターから2品、サラダから1品です
レストランのオーダーで
スターター、メイン、デザートと・・・
必ずしもこのようなオーダーでなくても良いそうです
女性だとどうしてもその3品、
多すぎて召し上がれない、という方や
又はメインで余り食べたいと思うものがない・・という場合は
スターターから複数オーダーでも可だそうです
時としてメインよりもスターターに幾つか食べてみたいな〜と思うお皿も多いもの・・・
最近女性だったらこのようなオーダーの仕方もあり！だそうです
ちょっとづつ召し上がりたい場合にも良さそうですね！
（例えば“本日のスープ”＆スターター1皿でデザートとか・・）


友人のオーダーしたスターターの3品

友人のオーダーした3皿は同時に出てきて
右上時計回りでシーザーサラダ、
手前中央帆立のクリーミーソース（これはソースチョイス）、
左奥がこの日のセットコースのスターターと同じ、
鳥レバーフォアグラ添え
（もし私のコースでスターターを選んでいたら、
あの大きな皿の鳥レバーが来ていたんだーとびっくり！）


そして、私の2品目
お待ちかねのデザートはこれまた驚きのずっしりサイズ！


ヴァニラアイスクリームの下はチョコレートケーキ、
これにキャラメルソースが掛かっていました
ケーキががっつり！重たく身もぎっしり！

アイスクリームが濃厚でキャラメルソースがちょっぴり苦め、
チョコケーキは思った以上には甘くなく、
単独にいただく分には丁度良い甘さ･･･美味しーーっ・・・

メインの一皿後でもぺろっと入ってしまいました
やっぱりデザートは別腹ですね〜

グラスワイン、パン、お肉、ケーキ、カプチーノで占めて£19,40
（チップは別途）

飲み物込みでこの料金はまったく驚くほどリーズナブルです



平日の早いお時間（19時前）だったら予約は必要ないかもしれませんが、
週末、19時以降にいらっしゃる場合は予約をお薦めします
特に金〜土曜日の週末は早いお時間でも・・予約した方がベスト！

でもまあ、1階のバー・カフェでのんびり席が空くのを待つのも
また良いかもしれません
こんなに感じの良いスタッフのお兄さんがバーカウンターで接客してくれます


バーもダイニングコーナーも受け持つ、
バーカウンターから階段登って元気よく走り回っていました
・・メニューの説明も良くしてくれるイタリア出身のスタッフ
何でも聞いてしまいました


是非、ランチ、お夕食へバタシー公園散策も兼ねて・・・
また、スローンスクエア駅から延びるキングスロードを
ウィンドーショッピングしながらテームズ河を渡り、
のんびり向かうのも宜しいかと思います

今度は昼間（ランチ）に行ってみようと思ったのでした








ミセス・ハリガン宅からも比較的楽に向かえますが、
但し、夕食後のバタシー公園を抜けてお帰りになる経路は
女性お一人様にはお薦めしません

その場合はバス391番で遠回りでもスローンスクエア駅までいらっしゃって
地下鉄、バスをお乗りいただき、
ご帰宅くださいませ






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